お腹一杯

2005年10月21日
面白いな、って思う芝居って沢山あるけど、その「面白い」には普通に面白いものから、物凄く面白いものまで、また作品のストーリーが面白かったり、芝居の質が面白かったりと、幅があるのよね。
今日は、どちらかと言うと芝居が物凄く面白い方を観て参りましたわ。

地人会の「島清、世に敗れたり」
作家、島田清次郎の生涯。
20歳で書いた小説で大当たりしてから、31歳で精神病で死ぬまでを描いた作品なんだけどね、台詞とかは物凄く長かったり、所々内容が分かり辛かったりするんだけど、何よりもこの作品、演出と演技が面白いのでございます。
これはもう、観ないと分からないんだけどね、本当に・・・
観ていて、こっちまで動きたくなるくらいドキドキするのですよ。
心が揺さぶられるっていうのかしらね、次ぎどうなるの?この次なんて言うの?って思わず釘付けになってしまうのよね。
更に役者的な目線で言うと、何で私、今此処で観てるんだろうって、もう悔しくなるのよね。
ああ、こういう世界だな、自分が求めている世界はって・・・思いましたわ。

演出は高瀬久男氏。
去年、1度お世話になったので、高瀬さんがこの作品にどんな魔法をかけたのか・・・何となく分かるんだけどね・・・素晴らしい演出家でいらっしゃいます。
物凄く良いものを観ると、お腹が一杯になって御飯を食べなくても平気になる時ってあるでしょ?
今、そんな感じでございます。

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